アメリカの生命保険

ロサンゼルスで働く生命保険外交員のブログ

投資それとも生命保​険?老後資金にはどち​らが有効なの?

リタイア後の将来の生活資金として積立てタイプ(Whole Life)の生命保険を活用される方が多くいらっしゃいます。超低金利時代の銀行のセービングアカウントに貯蓄されている方に比べれば、かなり有利に運用されている上に、生命保険としての保障も受けることができるので、とても魅力的な商品であることは間違いないのですが、しかし、正直なところ積立てタイプ(Whole Life)の生命保険を金融商品として見た場合、株や投資信託などと比べると、予定利率は決して高くないということも事実です。

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株や投資信託などは価格変動のリスクがありますが、上手に運用すれば生命保険よりも多くの利益を得ることが出来ます。しかし、逆に株価が下がって、マイナスになってしまうリスクもあります。

積立てタイプ生命保険に関しては、払い込金のすべてが保険口座に積立てられるわけではなく、事務手数料などが差し引かれた金額が積立てられ、運用されて行きます。その為、積立ての途中で解約すると最悪の場合、払い込んだ金額(元本)よりも少なくなってしまう可能性があります。生命保険に加入する前に、何年以内に解約すると元本割れのリスクがあるのか、しっかり理解することが重要です。

商品や保険会社によって利率が違うので、一概には言い切れないのですが、基本的にアメリカの積立てタイプの生命保険は、10年から15年間継続することで払い込んだ金額を上回る場合が多いので、積立タイプの利点を活かせるでしょう。
投資、生命保険それぞれにリスクが存在します。それぞれのリスクを十分に理解した上で、将来必要な老後資金の積立てをプランニングしてみてくださ い。

では、具体的に銀行のセービングアカウントに毎月$200を10年間貯蓄した場合と、毎月$200を10年間の積立タイプの生命保険の場合の違いを大まかにシミュレーションしてみましょう。
銀行のセービングアカウントの利率は分かりやすいように0.1%で計算しました。
生命保険の利率は2.5%~4.5%で計算してみました。

毎月$200積立てを10年間継続し、そのまま40年間保有した場合

 銀行(年利0.1%)生命保険(予定利率2.5%~4.5%)
5年 $12,036 約$6,700〜約$7,400
10年 $24,132 約$20,000〜約$23,000
15年 $24,252 約$24,000〜約$30,000
20年 $24,373 約$25,000〜約$35,000
25年 $24,495 約$30,000〜約$41,000
30年 $24,617 約$35,000〜約$49,000
35年 $24,740 約$41,000〜約$57,000
40年 $24,863 約$46,000〜約$68,000

*上記のシミュレーションはあくまでも一般的なレートで計算したものです。実際の利率やキャッシュバリューに関しては、お客様の年齢や健康状態、契約される保険の内容によって異なります。

銀行のセービングアカウントに貯蓄した場合に比べて15年を超えたあたりから、生命保険のキャッシュバリューが銀行の貯蓄を上回り始めます。

上記のように、より長く生命保険を継続することで銀行の貯蓄よりも生命保険の方が有利に運用されることがわかります。