アメリカの生命保険

ロサンゼルスで働く生命保険外交員のブログ

専業主婦に生命保険は必要か

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専業主婦には収入がないので、生命保険加入は不必要だと思われる方がいます。
子供のいない専業主婦は、自分の葬儀代くらいの貯蓄があれば、高額な保障は確かに必要ないかもしれません。

しかし、小さな子供がいるような場合、専業主婦に万が一のことがあった場合、残された夫は育児と仕事の両方をしなければなりません。このような場合、子供を預ける保育所の料金など、夫が働き続けるために必要な費用が発生します。生命保険の必要性を判断するときは、金銭的な収入だけではなく、もし自分や配偶者が死亡した場合、残された家族がどのように生活を維持するかを考えて決めなければなりません。

死亡保険金の目安は1,000万円程度と一般的には言われていますが、子供の人数によってその金額は変わってくるでしょう。

ちなみに日本では、2014年度4月から、もし専業主婦の方が亡くなられた場合でも、遺族基礎年金が支払われることになりました。
条件としては、夫の年収が850万円未満、子供の年齢が18歳未満(障害年金の障害等級1級または2級の子の場合20歳未満)の家庭となります。


年金について - 遺族基礎年金(受給要件・支給開始時期・計算方法) | 日本年金機構

Power of Compound(複利の力)は本当にスゴイ!

皆さんはPower of Compoundという言葉をご存じですか?

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日本語に直訳すると「複利の力」という意味になります。相対性理論などを提唱したあのアインシュタインが、「人類最大の発見は、複利の考え方である」と言ったことでも有名なので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

では、この「複利の力」とは一体どういう意味なのか簡単にご説明します。
銀行などにお金を預けると利息がつくことは皆さんご存知ですね。
その利息の付き方には単利と複利の2種類あることはご存知でしょうか?
簡単な数字で当てはめてみると、

例えば、$100を年利10%で運用すると、毎年$10ずつ増えていくのが単利です。
複利は1年目は$10増えて、2年目は$110に対して10%の利息がついて$11増えます。3年目には$121に対して利息がついて$12.1増える…。と増えていくのが複利です。同じ$100でも、年数が経てば経つほど、単利と複利の差は大きくなります。20年で約2倍、30年では4倍以上も複利の方がリターンが大きくなるのです。

銀行のセービングや積立てタイプの生命保険、株や投資信託などもすべて複利で増えていきます。

例えば、30歳の男性Aさん、Bさん、Cさんがそれぞれ毎月$100を貯金することにしました。

Aさんは自宅の貯金箱に貯めていきました。
Bさんは年利0.1%のセービングアカウントに貯めていきました。
Cさんは積立タイプの生命保険(2.5%〜4.5%)を契約しました。

この3人が30年後、60歳になった時、どれくらい違うのでしょうか?
自宅の貯金箱に貯めたAさんは、まったく利息がつかないので、$36,000でした。
年利0.1%のセービングアカウントに貯めた、Bさんのセービングアカウントには、$36,563貯まっていました。
積立タイプの生命保険に加入したCさんは、$37,253 - $52,443が保険口座に貯まっている計算になります。
生命保険は最低金利が保証され、その保険会社の運用成績によって利率が変動します。
少ない場合でもセービングアカウントの貯蓄額よりも有利に運用されていることがわかります。ちなみに株や投資信託などで運用されるとより大きな利率で運用することも可能ですが、値下がりのリスクがあるため、このように具体的な数字で割り出すことが難しいでしょう。

以前、このブログでもご紹介しましたが、ユダヤ人の方々は、この「複利の力」を上手く利用して、莫大な資産を手に入れているのです。


さすが上手にお金を運用してます!ユダヤ人の上手な生命保険の使い方とは!? - アメリカの生命保険

より多くの金額をより長く運用することで、「複利の力」はかなり大きなものとなります。
皆さんも「複利の力」で明るい将来を手に入れましょう!

29歳のアメリカ人女性末期の脳腫瘍で尊厳死を選択

2014年11月1日、アメリカ人女性が末期の脳腫瘍の診断を受け、尊厳死を選択し家族に見守られながら29歳という若さで死去しました。ニュースでも度々報道されていたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。


尊厳死予告の29歳女性が死亡 最期のメッセージは「さようなら、世界のみなさん」

この女性は2014年1月に悪性の脳腫瘍の診断を受け、余命6ヶ月の宣告を受けたそうです。最終的に、彼女は尊厳死が認められているオレゴン州に移住し、家族に見守られながら亡くなったそうです。

特に年齢の若い多くの方は、自分の死についてなんて、あまり考えることも無いのではないでしょうか。

ちなみにアメリカ人がもし余命宣告を受けた場合、尊厳死を選ぶことまでは稀であっても、これ以上の治療を拒否する方が多いようです。というのも、治療を続けるためには、高額な医療費がかかってしまう為、残される家族にこれ以上の負担をかけたくないと思われる方が多いそうです。

アメリカで自己破産してしまった人の約6割が医療費が原因だそうです。
そのうちなんと8割以上の方が医療保険に加入していたにもかかわらず自己破産してしまっているのです。医療保険に加入しているからといっても、加入されているプランによっては、その保険が使えない、もしくは自己負担があまりにも大きい場合が多いということなのでしょう。

ではもし、余命宣告を受けた方が生命保険にも加入していたとしたら、
実は、余命6ヶ月もしくは、それよりも短い余命宣告を受けた場合、保険に加入している期間によって、死亡補償金の25%~最大75%までが、余命宣告を受けた時点で死亡保障額から支払われます。その補償金を使って、より高度な医療を受けながら病に立ち向かう方もいれば、残された期間を家族や友人などとの思い出に費やされる方もいらっしゃるでしょう。

ちなみに、尊厳死は自殺とみなされるでしょう。その場合、生命保険に加入した日から2年以上経っていれば、自殺でも死亡保障金の支払いが受けられます。

生命保険に加入することで、万が一の余命宣告を受けた場合、少しは選択肢が増えるかもしれません。
皆さんがもし、急に余命宣告を受けた場合どうしますか?

NHKスペシャル 老人漂流社会 “老後破産”の現実

先日、「NHKスペシャル 老人漂流社会 “老後破産”の現実」という番組が放送されました。独り暮らしの高齢者が急増している日本では、現在多くの高齢者が年金収入のみで暮らしていて、その年金すら引き下げられ、破産のような状況に追い込まれてしまっているという現状を伝えるドキュメンタリーでした。

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NHKオンデマンド | NHKスペシャル 老人漂流社会 “老後破産”の現実

その番組では3人の老人の生活が紹介されていました。

一人目は80代の独身の男性。若い頃は飲食店を経営されるなど、比較的裕福な生活をされていたようですが、当時は、まとまった貯金をしておらず、現在は支給される毎月約10万円の年金のみで生活しているそうです。家賃は月6万円でもっと安いところへ引っ越したいけれども、引越代も無く、そして80代の男性が契約できる部屋もなかなか見つからないため、6万円の家賃を払い続けているそうです。

二人目は、ご主人が病気で亡くなってしまった農家の女性。ご主人の病気の治療費でこれまでの貯金をほぼ使いきってしまい、さらに治療費に費やした為に年金を支払う余裕がなかったため、ご主人が亡くなってしまってからは月2万円ほどの年金支給だけ。先祖代々受け継いできた田んぼを手放したくないということで、田んぼを持っていることで、生活保護も受けられず、自給自足で生活されているそうです。

三人目は、リュウマチを患う女性。ご主人が亡くなって、息子さんに面倒をみてもらおうと思っていたところ、息子さんが病気で亡くなってしまい、リュウマチで一人では家事などができないため、家事はヘルパーさんや介護士をお願いする必要があるのですが、年金だけでは介護費を捻出できないので、貯金をすこしずつ切り崩しながら介護士にお願いするのは最低限に。それでも、貯金は残りあと30万円程しかないそうです。

それぞれ、人生の歯車がちょっと狂ってしまうと、取り返しのつかないことになりかねません。紹介されていた、特に女性の方に関しては、結果論になってしまいますが、もし少額でもご主人が生命保険に加入されていたら、ここまでの状況には追い込まれていなかったのではないでしょうか。

さすが上手にお金を運用してます!ユダヤ人の上手な生命保険の使い方とは!?

ユダヤ人と聞いて、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
多くの方が、ユダヤ人はお金持ちとか頭が良いというイメージをお持ちなのではないでしょうか。

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実際に、為替、株式、銀行、保険制度などはユダヤ人が作ったものだと言われていて、世界中の銀行や保険会社の多くはユダヤ人によって設立、運営されているようです。一節によると、世界の50%以上の経済をユダヤ人が握っているとも言われているほどです。

 

そんな多くのユダヤ人は先祖代々、上手にお金を運用して確実に資産を増やしているのだそうです。もちろん生命保険の使い方もとっても上手。そこで今回は、一般的なユダヤ人の生命保険の使い方をご紹介します。

 

まず、皆さんに質問です。

生命保険が一番必要ないように思える人とはどのような人でしょうか?

 

生命保険が一番必要ないと思える人とは、健康で亡くなる確率がもっとも低い人です。ということは、生まれたての健康な赤ちゃんはこれから80年〜90年ほど生きる可能性があるということですよね。実際、生まれたての健康な赤ちゃんの保険料金が一番安いです。多くのユダヤ人は、それを逆に利用します。

 

ユダヤ人の家族に赤ちゃんが生まれると、積立タイプの生命保険にまず加入するのだそうです。赤ちゃんの保険料は安いので、その多くが積立てられていきます、そして銀行の定期預金よりも有利に、株や投資信託などの投資などよりもリスク無く確実に運用されて行きます。そして何よりも0歳から積み立てるため、
何十年もの間、運用されるのでより多くの利息が期待できるのです。

 

0歳から運用を始めて、その子がリタイアする年齢まで運用したり、極端な話、その子が亡くなるまで継続する事もあるようです。そうすると、毎月積立てられる金額は少額でも、最終的には莫大な金額に膨れ上がっているのです。こうしてユダヤ人は先祖代々、どんどんお金を上手に運用して、資産を増やしているのだそうです。

実際どれくらい必要な​の?アメリカで必要な​老後資金っていったい​いくら位?

老後資金は、多くの方が気になるトピックなのではないでしょうか

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リタイアしても、たまにはちょっと贅沢して美味しい物も食べたいし、年に一回くらいは旅行にも行きたい。お孫さんにもいろいろとプレゼントしてあげたいものもあるでしょう。

まずはアメリカ人のデータをご紹介。
Wells Fargo(ウェルズ・ファーゴ)の調査によると、
50代のアメリカ人のおよそ4割が「退職に備えた貯蓄をしていない」と回答した そうです。また、50代のアメリカ人の48%が「今仕事を辞めたら生活していけない」と回答 しています。
貯蓄の無い方々は、リタイアどころか、働き続けるしか無いのです

アメリカ人全体の貯蓄額の中央値は、$20,000なのだそうです。
比較的多めの貯蓄をしている40代でも、中央値は$50,000位だそうです。
貯蓄をしないイメージのアメリカ人。やはりあまり貯蓄していないんですね…。

2014年のアメリカの世帯年収の中央値が$51,900なので、$50,000の貯蓄では、退職後1年で使いきってしまう額です。もちろん、ソーシャルセキュリティが給付されるので、実際に退職後1年で使いきってしまうことにはならないのかもしれませんが、それにしても老後資金と呼ぶにはかなり不安になってしまう額ですね。

では、アメリカで安心して暮らせる老後資金っていったいいくら位必要なのでしょうか?必要な老後資金は、現在の収入や生活レベル、米国でもどの州のどのエリアに住んでいるのかなど、人によってそれぞれ違ってくるはずです。

CNNのウェブサイトに簡単に老後資金を計算できるツールが公開されています。


Retirement Calculator | CNNMoney

このツールでは以下の5つの質問に答えるだけで、大まかな老後資金を割り出し てくれます。

  • 現在のあなたの年齢
  • リタイアする予定の年齢
  • 現在の貯蓄額
  • 現在の年収
  • 収入の何%を貯蓄することが出来るのか

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みなさんの老後資金は割り出されたでしょうか?
まずは老後資金に必要な金額を認識して、そしてその金額をリタイアする予定の年齢から逆算することで、老後資金をプランニングすることが出来ます。

将来子供をアメリカ​の大学に通わせたい。​学資に生命保険って有​効なの?

愛する我が子に最高の教育を受けさせてあげたい。
お子さんをお持ちの方なら誰しもがそう思われるのではないでしょうか?
私自身も一児の母として、子供が望む大学に進学させてあげたいと思っています。
しかし、アメリカの大学の学費は年々増加傾向にあるようです…。

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では、実際にはいくら位の蓄えが子供の学費として必要なのでしょうか?
学生ローンや保険などを提供するSallieMaeというサイトでアメリカの家庭が支払った学費の平均額が公開されていました。
2013-14年の平均額は1年$20,882だそうです。ということは4年で$80,000以上の学費がかかっているということになりますね。

https://www.salliemae.com/plan-for-college/how-america-pays-for-college/

そして、その金額をどのように支払ったかという内訳がこちら

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  • 親の収入・貯蓄 30%
  • 奨学金・補助金 31%
  • 学生の借入 15%
  • 学生の収入・貯蓄12%
  • 親の借入 7%
  • 親戚・友人からの借入 4%

多くの家庭が親の収入や貯蓄だけでは、この高い学費の1/3も支払ってあげることが出来ないというのが現実なんですね…。

例えば、お子さんが現在6歳で年齢が18歳〜22歳に大学に通うと想定すると、学費を貯蓄できる年数は15年になります。
そして、仮に$36,000を学費として貯蓄するとします。
$36,000÷15年=$2,400 15年で目標額の$36,000を用意しようと思うと、
年間$2,400(月$200)を貯蓄しなければいけないということになります。

そこで、仮に同額の月間$200の払い込みで15年間、お父さんが生命保険に加入したとします。一家の大黒柱であるお父さんが、万が一、お子さんが大学進学前に亡くなってしまった場合、残されたお母さんは同じように毎月$200の貯蓄が出来るでしょうか。今まで通りの生活をするのも難しいでしょう。その時、生命保険に加入していれば、死亡保障金の支払いがありますので、お子さんを大学に通わせられない、なんてことにはならないでしょう。

積立タイプの生命保険(予定利率3.5%~4.5%)で運用した場合、
15年後にはキャッシュバリューが 約$37,000〜$41,000になる計算になります。
銀行に貯蓄した場合よりも、$1,000〜$5,000ほど有利になります。

実際にどれくらいの金額を蓄えておいて、子供の学費に当てるのか、お子さんの為にご両親でしっかりと話し合ってあげて下さい。